唾液力..”だえきりょく”と読みます。
私の勝手な造語ですが、つまり唾液の本来持っている効能と言い換えても良いと思います。
私の師匠でもある元日本歯科大学教授・稲葉繁先生から内科医が身体の診査診断をするのに採血をし血液検査して調べるのと同様歯科医師は唾液を採って調べなければいけないとお聞きしたことがあります。
唾液にはたくさんの役割、意味があるのですが普段唾液があることが普通であたりまえすぎて過小評価されてるような気がしています。
今回、「唾液力」について述べたいと思います。
人としゃべったり、食べたりするとき唾液がなかったらどうなるか想像できますか。
口の中がすれて痛くて耐えられない状態になってしまうということが否めません。
唾液の役割ははクルマでいうとエンジンオイルみたいなもので潤滑剤にあたります。
唾液には自己修復機能もあり、キズついた口の粘膜の保護や酸を排出し歯を溶かすムシ歯菌と闘って中和させるチカラもあります。
唾液がなかったら、ツバを飲み込むこともできませんし食べ物を飲み込むことも難しくなります。
唾液の量ってそんなに大事なの?
健康な人が1日に分泌する唾液は1~1.5リットルとされています。
食事の際に消化を助けるだけでなく、口の中の細菌を洗い流したり、声を出しやすくしたりします。
歯の健康にも重要な役割を果たしています。
毎回の食事で酸性になった口の中を中和して、歯の溶けたエナメル質を修復する 「再石灰化」を促すほか、歯石も予防してくれるのです。
義歯(入れ歯)の安定にも役立っています。
残念ながら、加齢とともに、唾液腺の活動は弱まります。
唾液を作る細胞が、年を取り死んでしまい、60~70歳を過ぎると、唾液の分泌の減少が顕著になります。
それを裏付けるように、2016年の厚生労働省の調査では、55歳以上で年齢階級があがるほど 「口がかわく」の訴えが増え、65~74歳で10.9% 、75~84歳で16.9%が症状を訴えています。
抗アレルギー薬など飲み薬の影響でも唾液の分泌が減る場合もあります。
体を鍛えるように、唾液を出す力も鍛えることができたらいいですよね。
10年ほど前から、様々な場で推奨されているのが「唾液腺マッサージ」。
唾液を出す唾液腺の代表的なところを刺激し、活性化させる方法です。
主な唾液腺は3つ。
こめかみ下の内側にあり、ほおがぷくっと膨らむ 「おたふく風邪(ムンプス、 流行性耳下腺炎)」で知られる耳下腺。
ロ底部の舌のすぐ下の舌下腺。
もっと深く沈み込み、通常安静時に多くの唾液を作る顎下腺。
3カ所で唾液全体の95%を占めています。
風呂の湯船につかり、血流が良くなってからやると効果的といわれています。
もっと手軽なところでは、レモンや梅干しなど酸味のある食べ物を想像するだけでもOKです。
いつでもトライできます。

コンテンツ