歯ごたえは歯で感じていない!?歯根膜の大切な役割

歯ごたえは歯で感じていない!?歯根膜の大切な役割

歯ごたえを感じているのは歯ではありません。
では、どこで歯ごたえを感じているのでしょうか?

歯ぐき?
歯の神経?
あごの骨?

実は…この中のどれでもありません。
歯ごたえは「歯根膜(しこんまく)」という歯とあごの骨をつなぐ組織で感じ取っています。
この歯根膜の厚さは、なんとたったの0.3mmほどしかありませんが、とても大切な役割を担っています。

0.3mmが担う大切な役割

とても薄い歯根膜ですが、実は大切な役割があります。
それが「クッション」と「センサー」の役割です。

食べものを噛むとき、歯にはとても強い力がかかっています。
歯根膜はその力をクッションのように吸収・分散し、歯や骨を保護してくれています。
かたいものをガリッと噛んでしまっても歯や周りの骨が無事なのは、歯根膜があってこそ!

また、歯根膜はセンサーの役割も担っており、噛んだ時の「かたさ」や「感触」といった微妙な刺激を、脳に伝えています。
そのおかげで、私たちは歯ごたえを感じらることが出来るのです。

他にも、食べ物のかたさに応じて噛む力を調節することにも歯根膜は役立っています。
きゅうりのポリポリとした食感や天ぷらのサクッとした食感を楽しめるのも歯根膜があるおかげなのです。

歯根膜は一度失うと戻らない!

歯根膜は歯が抜けると一緒にとれてしまいます。
たとえ、入れ歯やインプラントで抜けた歯を補ったとしても、歯根膜が元に戻ることはありません。
つまり、一度でも歯根膜を失ってしまうと、ごはんを食べたときの食感も一緒に失われてしまうのです。

歯だけではなく歯根膜も守ろう

歯根膜を失わないためには、まずは自分自身の歯を守る必要があります。
「むし歯」や「歯周病」にならないために、きれいなお口を維持しましょう!
歯を守ることが歯根膜を守ることにつながるのです。

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