知覚過敏とは

知覚過敏とは

知覚過敏をご存知でしょうか?
冷たいのがしみる。
外で息を吸うと歯が痛い、みかんなどの柑橘系を食べると歯が痛むなど、虫歯になってしまったのかなとも思わせるような症状を感じ、歯科医院を訪れる方たちがよくみられます。

知覚過敏とは

知覚過敏とは虫歯ではないのに歯がしみる状態です。

少しほっとした方もいるかもしれませんね。
症状からしたら虫歯の症状とたいへんよく酷似しているので少し心配になるでしょう。
しかし状況によってはなかなか改善せず結局神経をとってしまって症状の発現をとめる場合もまれにあります。(個人的には絶対推奨しませんが・・。)

「冷たいのがしみる」や「甘いもの、酸っぱいものがしみる」「歯ブラシをあてると痛む」といった不快な症状は早めに歯科医院へ行って診査診断をし的確な処置をしてもらうにかぎります。

オーバーブラッシング

知覚過敏の原因の多くが、かつては過度な力による歯ブラシ(オーバーブラッシング)が原因だといわれていました。
しかし最近では平均寿命が伸びたと同時に歯の寿命も伸びてきたため歯周病で歯ぐきが下がってしまったことによる知覚過敏の訴えが高齢者からも多くあります。

さらに過度な食いしばりや不必要な歯の接触癖(TCH)による歯への過重負担が原因と思われるケースもよくみられます。
ご自身の咬む力で歯を破壊してしまい、クラック(割れやひび)が歯にはいると知覚過敏症状が顕著になります。

夜間の食いしばりの自覚はむずかしいですが、日中の食いしばりは「気づき」として可能だと思いますのでまずはご自身で意識してみてください。

歯ぎしり・食いしばりによる発現

知覚過敏のよく発現する場所は歯と歯ぐきの境目の根元にちかいところですが、最近では歯の表面のエナメル質がすり減ったり、溶けて内層の象牙質がでてきて冷水痛や痛みを感じたりということが多くみられます。

日中の歯の接触癖や歯ぎしり・食いしばりといった必要以上の「力(ちから)」で、ぶつかり続けていると歯のすり減りが急速に進み知覚過敏が発現します。

歯の表面の茶色くみえてるところが歯の表面のエナメル質がすり減り内層の象牙質の露出してしまっているところです。
エナメル質はpH 5.5で溶け始めます。
多くの食べ物は5.5以下の酸性です。
特に、炭酸飲料や黒酢のようなすっぱいものを長時間かつ頻繁に口にしているとエナメル質は徐々に溶けていきます。

歯は消耗品ですので必要以上の接触は「悪」となります。
歯の減り具合が気になる方はかかりつけ医での診査診断を受け、対応策を考えてもらうことをお勧めします。

ホワイトニング処置による発現

知覚過敏の原因として私たちがよく経験するものとして虫歯の治療に伴って症状が発現する場合、また歯を白くするために行うホワイトニング処置によって発現する場合があります。

虫歯の治療に伴って起きるのはいわゆる平たく言うと、「虫歯が神経に近づいているために起きる症状です」治療に伴って象牙質の象牙細管内液の移動がおきたりすることにより、歯の神経である歯髄が痛みとして感じると考えるのがわかりやすいと思います。

過度な刺激が長く続くと歯髄が炎症を起こし状況によっては1ヶ月程度続くこともあります。

たとえば歯を削る際には必ず熱が発生します。
オーバーヒートしてしまうといけないので十分な水量下で歯を冷却しながら歯を削るのです。
そうしないと歯髄が炎症を起こしてしまいます。
ちなみにヨーロッパでは歯を削る際の1分間にでる冷却水の量に決まり(50ml/分)があります。

また歯を白くするホワイトニング剤の影響で知覚過敏症状がでることもあります。
知覚過敏症状がでる本当の機序はまだわかっていないのですが、薬剤が影響しているのは明らかです。
症状がでたら一時中断すれば自然に消失します。
もともと知覚過敏症状がある場合は担当医に言って処置前に症状を和らげてもらってからホワイトニングを行うのが望ましいでしょう。

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