マウスガードについて

マウスガードについて

マウスガード(マウスピース)は、歯や口の保護やケアの一環として使用される重要なアイテムです。
以下に、マウスガードに関する情報を提供いたします。

マウスガードの口コミ

マウスガードには、個人の使用感(感じ方)や目的に対する効果によって口コミの評価が左右される場合があります。
オンラインのレビューサイトや、友人や家族の意見を聞いてみるのは良いですが、あくまで素人さんのお話だと参考程度に考えられるといいでしょう。

スポーツマウスガードのおすすめ

スポーツマウスガードは、運動中や競技中に歯や口を保護するために特に重要です。
カスタムフィットのマウスガードがおすすめです。

マウスガードの選び方

マウスガードを選ぶ際には、以下の点に注意してください。

ボイルアンドバイトかカスタムフィットかのいずれかを選ぶこと。

ボイルアンドバイトとは、歯並びの外形に沿ったトレー型の外枠に、温めると柔らかくなるシリコンゴムなどが充填してあり(自分で充填するタイプもある)、お湯で加熱して自分で口腔内に入れて噛みしめて自身の歯型に添わせるものです。
(軟化するのに熱いお湯を使うので、やけどをしないようご注意下さい)

通販サイトでも数百円から数千円程度で多数の商品が販売されています。

合わせる人の技量により適合精度が左右されますし、もともと構造上そうぴったりとフィットするものではありません。
口を開けただけで、落ちてきてしまうような状態のものも散見します。

格闘技などで、打撲を受けた瞬間に外れてしまうのでは、その目的を達することは出来ません。

カスタムフィットは専門医(歯科医師)の下で作成されるため、より適切なフィット感が得られます。
義歯と同じ手順で歯並びだけでなく、歯の周りの歯ぐき(顎堤)の形も精密に型取り(印象)して、石膏模型を作ります。
その上でEVA(塩化ビニール:他の素材を使うこともあります)をぴったりと圧接します。
スポーツマウスガードの場合は厚さ3.8mmから4.0mmのものを使います。(顎関節症治療や歯ぎしり防止の目的の時には厚さ2.0mm)

通常は上顎に装着しますが、下あごの印象も採って模型をつくり、上下のかみ合わせをきっちり考慮して製作します。

力がかからない歯並びの内側の部分は出来るだけ薄くして、違和感が少ないように、また話をするのを出来るだけ妨げないように作ります。
口を開けて外れるようなことはなく、しっかりフィットするので、外す場合は指先をマウスガードの辺縁にひっかけて取ります。

歯科医師であれば、誰でも資格上マウスガードの製作は可能ですが、出来ればスポーツマウスガードに関する知識・技術を持った「スポーツデンティスト」(日本スポーツ協会公認)もしくは「スポーツマウスガードテクニカルインストラクター(MGTI)」(日本スポーツ歯科医学会認定)にご相談いただくと良いでしょう。

マウスガードのメリット

マウスガードの利点は以下の通りです。

  1. 歯や口を守ることができるため、球技やコンタクトスポーツ、格闘技、モータースポーツなどの競技中や練習中の歯の損傷や顎骨骨折、脳震盪などを防ぐことができます。 口腔内の軟組織の保護にも役立ちます。
    (当然ですが、すべての外傷から守り切れるわけではありません。限度を超えた外力には対応しきれません)
  2. 外傷予防だけでなく、射撃や弓道などでの姿勢の安定・狙いの精度向上などが認めらます。
    体操競技などでも、体のバランスが取りやすくなる(安定する)という意見があります。
    体操の場合は、落下などの際の外傷予防の効果もありそうです。
  3. ゴルフや重量挙げなど、瞬間的に強い噛みしめ力がかかる場合の歯の保護に有効です。
    数年前、ゴルフで尾崎直道プロがマウスガード(マウスピース)を着用して試合後失格になったことがあります。
    これはマウスピース装着そのものが違反だったわけではなく、試合直後の「これを付けると飛距離が伸びるんだよな」というご本人の発言が「人工の機器と異常な携帯品、携帯品の異常な使用」(ゴルフ規則14-3)に抵触するとみなされたそうです。
    (そのような意図をもって使用した、という行為が断じられたということで、「歯の保護」ということであれば、問題にはならなかったようです。ちなみに実際にマウスガードを使用するとゴルフの飛距離が伸びるかどうか、いくつか検証した実験がありますが、効果は不明(とくに伸びるわけではない)との結論が多いようです。)
  4. 陸上競技やスケートなど、瞬間的でなく、持続的に力を入れて噛みしめるような場合も歯や咬み合わせの保護に有効と思われます。

マウスガードの収納方法

マウスガードを清潔に保つためには、適切な収納方法が重要です。
まず水洗した後、義歯の洗浄フォームなどで洗います。

歯ブラシでこすり洗いをすると良いですが、くぼんでいるところをよく磨こうとして、マウスガードの縁をめくったりはしないでください。
変形の原因になります。

洗浄後は乾燥させ、清潔なケースに収納することをおすすめします。
また、高温や直射日光を避けて保管することも重要です。

これらの情報を参考にして、自分に合ったマウスガードを選ぶことが大切です。
また、専門知識のある歯科医師に相談することもおすすめです。

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