「物覚えが悪くなってきた」「頭の回転が遅くなってきた」「脳が衰えてきた」と感じていませんか?
そんな状況に歯止めをかけて改善する方法、それがズバリ、歯を守ることです。
今回は、脳の老化を止めるためには歯を守る必要がある、ということをお話ししていきます。
脳の老化と歯は密接に関係している
歯でものを噛むと、ひと噛みごとに脳に大量の血液が送り込まれます。
つまり、よく噛む人の脳にはひっきりなしに血液が送り込まれて刺激を受けていることになります。
噛めば噛むほど、脳が活性化されて元気になり、どんどん若返ります。
逆に、歯の本数が少なくなればなるほど、脳に送り込まれる血液の量が減り、脳への刺激が減って脳機能の低下に繋がってしまいます。
実際に、口の中に残っている歯と認知症の発症率には、密接な関係があるという研究があります。
つまり昔から言われている「歯がない人はボケやすい」というのは、科学的に正しかったというわけです。
つまり噛み続けることさえ出来れば、何歳になっても私達の脳は生き生きと動き続けるのです。
歯を守ることは脳を守ることそのもの、ボケない脳をつくる鍵は歯にあります。
脳内の口の領域が広範囲なのはなぜか
人間は、生まれて死ぬまで口から食べ物を食べて栄養を摂取する必要があります。
生きること=食べること、歯を使って咀嚼し続けること、と言えるでしょう。
だからこそ脳は食べるという機能を最重要視して、脳の中の歯の領域を特別に大きく設計しています。
私たちの脳の中には、動作を司っている運動野と感覚を司っている感覚野があります。
そして、脳の中では口が運動野と感覚野の実に三分の一を占めているということがわかっています。
理由は、運動野において栄養の摂取を最優先に行うため、感覚野において味覚・触覚・嗅覚の多様な情報を処理するためです。
つまり、歯を使って噛むだけで、何歳になっても脳の広い領域を活性化することができるのです。
脳の老化を止めたければ「歯」を守るべし。
若いうちからコツコツと歯のケアをしておけば、歳をとっても天然の歯が残り、脳を活性化し続けることができます。
今のうちから毎日丁寧に歯を磨き、歯科医院で定期検診を受けましょう。