8月に入ると、連日の暑さに体もグッタリしてきます。
とくに、お盆も過ぎるころになると暑さで疲労が溜まり、体のだるさや不調を感じやすくなります。
こうした「夏のトラブル」に見舞われるのは、皆さんのお口も例外ではありません。
そこで今回は、夏に起こりやすいお口のトラブルについて、まとめてみましたので、ぜひチェックしてみてください。
夏は「からだのストレス」にご用心?
夏場は過酷な気温もさることながら、
室内外の温度差によって、からだに負担がかかることもあります。
また、楽しいイベントも盛りだくさんのため、
ついつい活動的になってしまい、気づかぬうちに疲労が溜まっている方も少なくありません。
実は、こうしたストレスがかかると「免疫力」が低下しやすくなります。
私たちのからだは、日々さまざまな細菌やウイルスと戦っていますが、免疫力が落ちると、それらに対する抵抗力も弱まり、「歯ぐきが腫れる」「親知らずが痛む」「口内炎が治らない」などのトラブルを引き起こす原因になってしまうのです。
夏の暑さで干からびる…「お口の乾き」にご用心
夏の暑さに晒された人間のからだは、汗をかくことで体温を下げようとしますが、それと同時に体内の水分が不足しやすくなります。
すると、だ液の分泌も減少し、お口の中が乾燥するようになります。
私たちのお口には、いくら清潔にしていても何千億という細菌が存在していますが、それらは常にだ液によって浄化・殺菌されています。
つまり、だ液が少なくなるということは、細菌やウイルスが繁殖しやすくなってしまうということ。
このような状態は口臭の原因になるばかりか、
むし歯や歯周病を悪化させる要因にもなりかねません。
お口のためにはもちろん、
皆さんの健康を守るためにも、水分補給はしっかりと行いましょう。
暑いと思わず手が伸びる!?「甘い誘惑」にご用心
暑さにやられるこの時期に、ついつい欲しくなるのが冷たいアイスやジュースです。
しかし、アイスやジュースには皆さんの想像以上に砂糖が使われているのをご存じでしょうか。
実は、「温度」と「味覚」には密接な関係があり、
人のからだは「冷たいものほど甘みを感じにくい」のです。
ぬるくなったジュースがやけに甘く感じるのも、突然甘くなったわけではなく、温度が上がったことで「本来の甘さ」を感じているため。
「キンキンに冷えているのに甘い」アイスやジュースには、それだけ砂糖が使われている…ということです。
そして、お口の中に残った糖分は、
むし歯菌にとって、かっこうのエサになります。
放っておけば、当然むし歯のリスクも高まるので、アイスを食べたり、ジュースを飲んだりしたあとは、お水やお茶でお口をすすぐのがおすすめです。
この時期に感じる「歯の違和感」は、初めのうちは症状が軽くても、疲労が溜まることで一気に悪化してしまうことがあります。
ほんの少しの異変でも放置せずに、
なるべく早い段階で歯科を受診しましょう!
そして、疲れが溜まったときには時間を見つけて、からだを休めてあげることも、忘れないでください。