「ロコモティブシンドローム」という言葉はご存知でしょうか?
略して「ロコモ」という方がなじみがあるかもしれません。
ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは、「運動器官の障害のために移動機能の低下を起こしている状態」になっている事を指します。
通常、老人に対して運動機能が低下している状態をいうのですが、最近では驚くことに、ロコモを起こしている子供が増えてきているのです。
例えば、下記のような子供が増えています。
- 片足立ちができない。
- 地面にしゃがめない。こけそう。(和式トイレが使えない)
- 「バンザイ」をしても両手がまっすぐ上がらない。
- 立ったまま前に屈んでも指先が地に着かない。
- 指の力が弱く、鉛筆で文字を書いても薄くて読めない。
これではもともと元気一杯のはずの子供達の体が、まるで年老いた老人の体のようです。
老人のロコモの治療は整形外科において理学療法士や作業療法士がリハビリを行います。
では子供たちのロコモも同じようにリハビリを行っているのでしょうか?
実は、お口の専門家の私たちがそんな子ども達を見て目を付けた所があります。
それは「歯並びやかみ合わせの悪い子どもが多い。」という点です。
歯を矯正をすると、彼らの運動能力が良くなって、ロコモが改善する傾向があるのです。