口内の全ての予防は唾液から

口内の全ての予防は唾液から

唾液の働き

会話や食事、口臭予防、口内環境を健康な状態に整えるなど、唾液には多くの働きがあります。

潤滑作用

歯茎や舌などの粘膜を潤して保護し、頬との張り付きを防止します。
それによって、喋りやすい状態を保つことができ、発声も滑らかになります。

食べ物を咀嚼しやすくする

唾液の水分と粘膜が、食べ物を咀嚼しやすく、飲み込みやすい状態にしてくれるので、快適に食事ができるようになります。

消化作用

唾液が食べ物に含まれるデンプンを分解して糖に変え、胃腸の負担を軽減させてくれます。
お米を噛むとほんのり甘く感じるのも、唾液に含まれる酵素の働きによるものなのです。

抗菌作用

口内に入った細菌の活動を抑え、増殖を防いでくれます。

洗浄作用

唾液はお口の中の食べ物や歯についた菌を洗い流し、口の中をきれにしてくれます。
口腔環境を清潔に保ってくれます。

酸性になった口内を中性にする作用

酸性に傾いた口内を中性に戻す働きがあります。

口内の保護

歯や歯ぐき、頬の内側を唾液が膜となって、保護して刺激から守ります。

組織の修復

歯ブラシによって出来た歯茎の傷や、熱い物を食べたときのやけどなど、口内の傷の修復を促す作用があります。

唾液の減少に要注意!

食事の時によく噛むようにすると、唾液が分泌されます。
酸っぱいものを食べることでも唾液の分泌を促しますので、梅干しなどの酸っぱい食べ物を食べるのことをおすすめです。

ストレスや疲れ、加齢などに伴って、唾液の分泌量が減少することがあります。

また、唾液の分泌は夜間に少なくなります。
そのため眠っている間に口の中で細菌が繁殖しやすくなり、朝起きると口の中がネバネバしていたり、口内が臭ったりしがちです。
そうならないためにも、就寝前に丁寧にセルフケアを行いましょう。

唾液を増やすために

唾液をたくさん出すためには下記のようなことが効果的です。

  • 水分を補給する
  • ガムを噛む
  • しっかりと噛んで食事する
  • 舌を動かす
  • 唾液腺マッサージを行う

唾液腺マッサージ

唾液腺のある場所をマッサージすると、唾液の分泌が促されます。

耳下腺

4本指で上の奥歯のあたりを後ろから前へ回すように動かします。

顎下腺

親指を顎の骨の内側の柔らかい部分にあて、耳の下あたりから顎の下あたりまで、順番に押します。

舌下腺

顎の真下から親指を突き上げるようにゆっくりグーッと押します。

最後に

唾液が減少すると、唾液の持つ様々な働きが低下してしまいます。

  • 食べ物や汚れが口や歯に残りやすくなる
  • 食後いつまでも口内が酸性の状態になる
  • エナメル質の脱灰も進みやすくなる
  • 歯茎や粘膜も傷つきやすくなる

唾液の減少は口内の乾燥を招き、虫歯や歯周病のリスクを高めることに繋がります。

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