ポピドンヨードと新型コロナウイルス

ポピドンヨードと新型コロナウイルス

大阪府の吉村知事が中途半端な発言をしていろいろ騒がせてしまいましたね。概要は以下のようです。

今年6月から先月にかけて宿泊施設で療養していた軽症や無症状の新型コロナウイルスの軽症者・無症状者41人について、殺菌効果のある『ポビドンヨード』を含んだうがい薬で一日4回うがいをした人の方が、うがいをしていない人より、唾液の中のウイルスが減ったという「はびきの医療センター」の研究結果を発表していました。具体的には、うがいをした患者は4日目に唾液のPCR検査の陽性率が9%ほどになったのに対し、うがいをしなかった患者は陽性率が40%だったということです。

この会見での問題は、うがいをしてない人よりも唾液中のウイルスが減ったというところですね。もしポピドンヨードの有効性を示したいのならポピドンヨードのはいってるものとはいってないうがい薬で比較する必要があると思いますし、これでは正確な比較対照実験にならないと思います。さらに40人余りでは母数が少なすぎ…。

吉村知事は自分の立場を考え中身をよく吟味してから発表して欲しかったですね。おかげでポピドンヨードのはいったイソジンが町中から品薄になるという顛末つきでした。

翌日の知事の会見を聞いて、正しい知識を持つということがいかに大切かと思った人は僕だけではないでしょう。

皆さん惑わされないようにしましょう。

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