お口の健康と全身の健康は切り離すことはできません。
その両方に深く関わっているのが、日々の「食」です。
今回は「食」と健康の関係について、古代の医学者たちが残した知恵をヒントにご紹介します。
「食で治せない病気は医者でも治せない」
「食で治せない病気は医者でも治せない」。
これは「医学の父」とも呼ばれる古代ギリシャの医師、ヒポクラテス(紀元前4-5世紀)の言葉として伝えられています。
彼はさらに「食事をあなたの薬とし、薬をあなたの食事とせよ」とも述べています。
つまり、食事そのものが、病気の予防や治療において重要な役割を果たすと考えていたのです。
東洋医学やアーユルヴェーダ、イスラム医学にみる「食」の重要性
食の重要性は、古代ギリシャだけでなく、世界各地の伝統医学で認識されていました。
東洋医学の世界
中国の古典「黄帝内経」には「上医は未病を治す」という言葉が有名です。
これは、病気になってから治療するのではなく、病気になる前の段階、つまり日々の養生(食生活を含む)によって病気を予防することが最上の医療である、という考え方です。
インドのアーユルヴェーダ
「人は食べたものでできている」という考えを基本とし、個人の体質に合わせた食事法を重視します。
紀元前2-3世紀頃の医学書「チャラカ・サンヒター」にも、食事改善によって消化不良を克服した王の話が記されているなど、食による健康管理の歴史は非常に古いものです。
イスラム医学
著名な医学者イブン・スィーナーは、健康維持の優先順位として「まず食事、次に運動、それでもダメなら薬」と説きました。
彼の医学書には、肉食中心の食生活で体調を崩していた貴族に対し、穀物や野菜中心の食事を勧めた結果、体調が劇的に改善したという記録も残されています。
これらの古代の知恵は、現代においても示唆に富んでいます。
それは、私たちの体が、日々の食事によって作られ、維持されているという普遍的な真実を伝えているからです。
健康を左右する要素「食事」を見直してみませんか?
私たちの体は「食べたもの」「飲んだ水」「吸った空気」からできています。
幸いなことに、現代の日本は、世界的に見ても比較的安全な水と空気に恵まれています。
だからこそ、現代日本人の健康を左右する上で、特に重要な要素となるのが「食事」なのです。
これは、歯科医療の観点からも同じことが言えます。
古代の医学者たちが理解していた「食の重要性」は、現代の科学的な知見によっても裏付けられています。
歯科における予防や治療においても、食事指導は欠かせない要素となっています。
例えば、糖分の摂りすぎが虫歯に繋がることや、栄養バランスが歯周病に関わることなどです。
歯についてお困りごとがある方は、歯科医院にご相談ください。

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