夏になると、気温が40℃を超える日も年々増えてきています。
気温が上がると心配なのが熱中症です。
熱中症が口腔内にも影響を与えるって知っていましたか?
今回は熱中症が与える口腔内への影響を説明していきます。
熱中症とはどのようなもの?
熱中症とは、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、熱を外に放出できず、体内に熱がこもってしまう状態のことをいいます。
体内の温度が急激に上昇することで、発熱、めまい、嘔吐、胃痛といった症状がでます。
さらに症状が進むと命にかかわる状態になることもあります。
熱中症になることで唾液が減少する
熱中症により体内の水分が不足することで、唾液の分泌も減少します。
唾液には自浄作用や、殺菌作用、消化作用、緩衝作用など様々な作用があります。
自浄作用が低下することで虫歯や歯周病のリスクが高まります。
熱中症になることで口腔内が乾燥する
唾液が減少することで、口腔内も乾燥しやすくなります。
口腔内が乾燥することで細菌が繁殖しやすい環境となってしまいます。
細菌の繁殖は、口臭の原因や虫歯の原因となるので注意が必要です。
栄養不足につながる
熱中症になることで、体がだるく、食欲も低下します。
食欲が低下すると、お口の中の健康にも影響を及ぼします。
例えばカルシウムやビタミンDなどが不足すると、歯が弱くなってしまいます。
熱中症にならないためには?
熱中症にならないためには、こまめな水分補給が重要です。
夏場は特に水やお茶よりも、塩分の入ったスポーツ飲料などが良いかと思います。
また、塩分が取れるタブレットなども併用すると良いかと思います。
熱中症は喉が渇いてからではなく、乾く前から適度に水分補給することが大切です。
スポーツ飲料を飲むときの注意点
熱中症対策のためにスポーツ飲料の摂取は重要ですが、スポーツ飲料を長時間口腔内にとどめてしまうと虫歯の原因となります。
スポーツ飲料には糖が含まれているため、虫歯の餌になってしまうためです。
飲むときは少しずつ時間をかけて飲むのではなく、短時間で飲むようにしましょう。
また、飲んだ後にうがいをするとより虫歯予防となります。
熱中症予防をしながお口の健康も守る
暑いと食欲もわかないこともありますが、しっかりと栄養を取れるように食事するように心がけましょう。
また、水分補給もしっかり行い、唾液が良く出るようにしていきましょう。
熱中症の予防をすることで、お口の中の健康にもつながるので、しっかり対策をして暑い夏を乗り切りましょう!