「自分はいつも歯を磨いているからむし歯にはならないだろう」と考えている人もいるでしょう。
実は毎日歯みがきをしていてもむし歯になってしまうケースもあります。
今回は、むし歯になりやすい人の特徴や予防法についてお話していきます。
同じケアでも結果が違うのはなぜ?
毎日きちんと磨いているのに、なぜか自分だけむし歯になってしまう…
このようなお悩みをお持ちの方は意外と少なくありません。
むし歯の直接的な原因はお口の中に住みついている細菌で、これらの菌が糖分をエサにして酸を作り出し、歯を溶かしていきます。
私たちが歯みがきをする最大の目的は、これらの細菌とそのエサになる糖分を取り除くことです。
では、なぜ同じように磨いても、むし歯になる人とならない人がいるのでしょうか。
それは、むし歯のなりやすさは細菌のほかにも、さまざまな要因が関係しているからです。
人はそれぞれ、歯の質やだ液の量、生活習慣が異なります。
たとえば、生まれつき歯の弱い人やだ液が少ない人は、そうでない人に比べてむし歯になりやすい傾向があります。
したがって、むし歯を効果的に予防するためには、自分の弱点(リスク)がどこなのかを知ることが非常に重要です。
むし歯の「なりやすさ」を決める2つの力
むし歯のなりやすさは、その人が持つ
「むし歯を引き起こす力」と
「むし歯を防ぐ力」の
2つのバランスで決まります。
この2つの力はシーソーのような関係にあり、「むし歯を引き起こす力」のほうが重くなると、むし歯リスクが高くなります。
それぞれの具体例をいくつか挙げるので、自身に当てはまるものをチェックしてみましょう。
むし歯を引き起こす力
- お菓子類をよく食べる
- 寝る前の歯みがきを怠りがち
- 1日3回以上、間食をとる
- だ液の量が少ない(または働きが弱い)
- 過去にむし歯治療の経験がある
むし歯を防ぐ力
- 1日2回以上、歯みがきをする
- だ液の量が十分で、働きも良好
- 間食は1日1回、決まった時間にとる
- 歯科医院で定期的な検査を受けている
- キシリトール入りのガムをよく噛んでいる
歯医者さんであなただけの予防法を見つけよう!
むし歯予防のやり方は同じでもその効果は人によって大きく異なります。
大切なのは、個々の弱点(リスク)にあったオーダーメイドの予防法を見つけることです。
「自分にピッタリな予防法を知りたい」という方は、歯科医院にご相談ください。