お子さんの中には、歯が生えてくる過程で歯が痛いと訴えるお子さんもいるかと思います。
虫歯かなと思って確認してみると、生えかけの歯茎が腫れていることがあります。
これを萌出性歯肉炎といいます。
今回は萌出性歯肉炎について詳しくお話しします。
萌出性歯肉炎ってなに?
萌出性歯肉炎とは、歯が萌出するときに歯茎が腫れたり、炎症が起きたりして痛みが出る歯肉炎のことを言います。
特に、6歳臼歯や12歳臼歯はしっかりと歯が生えるまで半年から1年くらいかかるといわれています。
歯茎がかぶっていて炎症が起きやすい
歯が完全に生えるまでの間は、生え始めの歯に歯茎がかぶっていて、そこに食べかすやプラークなどの汚れが溜まりやすく、炎症が起きやすい部位となります。
歯ブラシで磨くにも、かぶっている歯茎が邪魔でうまく磨くことができません。
萌出性歯肉炎になるとどうなるの?
萌出性歯肉炎になると、歯茎の腫れや痛みが症状として出てきます。また、炎症があると出血も伴います。
痛みがあることで食事をするときなどに噛みにくいなどの影響が出てきます。
どのように予防したらよいの?
予防策としては、まずブラッシングです。磨きにくい場合は使用している歯磨きを小さめのものにしたりして工夫してみてください。
特にタフトブラシなどはヘッドの部分も小さくなっていて磨きやすいかと思います。
また、どうしても磨けない場合は洗口液などを併用するのも良いですね。
大人の仕上げ磨きも大切ですよ!
生えたての歯は虫歯になりやすい
生えたばかりの歯は、歯が未熟なため、溶けやすく虫歯になりやすいです。
そのため、虫歯になってしまうと進行するスピードが速く、神経まで到達する虫歯になってしまうこともあります。
大切な永久歯ですので、虫歯にしないために予防することが重要です。
繰り返す場合は切除する場合もある
腫れを繰り返す場合は、歯の上にかぶっている歯茎を切除することが稀にあります。
しかし、ほとんどの場合は歯がしっかり生えてくると痛みなどはなくなりますので、担当医に相談してみましょう。
定期健診が重要です
痛みの原因は、歯茎ではなく歯という場合もありますので、ご自身で判断せず歯科医院で診てもらうようにしましょう。 また、痛み等がなくても定期健診に行くことで新たな発見もあるかもしれませんので、定期的に歯科医院で診てもらいましょう。