歯のマニキュア

歯のマニキュア

歯のマニキュアは、結婚式やパーティー、彼とのデート、大切な商談などで一時的に歯を白くしたい場合に最適です。銀歯や黄色くなった差し歯の表面に塗って白くする事もできますし、ホワイトニングではきれいにならない歯を一時的に白くする事もできます。

歯のマニキュアには2種類あります。薬局などで購入して自分で塗る方法と、歯科医院で行う方法です。

市販のマニキュアは値段は安いのですが、ムラなくきれいに塗るにはかなりのテクニックが必要です。また、安い製品ではいくら上手に塗ってもきれいに塗れない事もあるようです。効果は数時間から長くて1日です。食事をすると剥がれてしまうので注意が必要です。食事ができると書いてある製品でも実際は剥がれてしまう事が多いようです。剥がしたい時は歯磨きをすれば簡単に剥がせます。

歯科医院で行う方法では、歯の表面に専用の樹脂を塗り、光を当てて固めます。ネイルアートと似ていますね。現在、歯科医院専用のマニキュアには、「ホワイトコート」「ビューティコート」の2種類のシステムがあります。当院では、両製品を慎重に検討した結果、「ビューティーコート」を採用しています。プロが専用のシステムを使って行うマニキュアは、市販のマニキュアとは仕上がりが全然違います。もちろん、食事をしても大丈夫です。耐久性は1〜3ヶ月とされていますが、かなりの個人差があります。欠けたり剥がれたりした時は補修もできます。剥がす時は歯科医院で専用の器具を使って行います。

歯のマニキュアは、あくまでも急な出来事がある時に行う一時的な処置です。ホワイトニングやセラミックのような自然な仕上がりは期待できません。また、噛み合うところに塗ると簡単に剥がれてしまうので、塗れるのは歯の側面だけです。そのため、一般的には下の前歯に塗る事はできないとされていますが、上だけ白い歯ではおかしいですね。(実際、上の歯だけが真っ白な芸能人が多いのには驚きますが。)当院では条件付きで下の前歯にも塗っていますが、噛み合わせや歯並びの状態によっては塗れない場合もあります。耐久性はメーカーの説明では1~3ヶ月とされていますが、3ヶ月持つ事はほとんどありません。食事による変色も起こってきますし、現実的な耐久性はせいぜい1ヶ月程度とお考え下さい。特に下の前歯は1週間程度となります。たとえ3ヶ月間剥がれずに付いていたとしても、その時点で全てのマニキュアをいったん剥がす必要があります。歯のマニキュアはあくまでも応急的な処置です。永続的で自然な美しさをご希望の方は、本格的な審美歯科治療をされる事をお勧めします。

パーマネントマニキュア

このように、歯のマニキュア には欠点が多く、皆様に積極的に薦められる治療ではありません。あくまでも急なイベントのための応急処置と言っても良いでしょう。これに対し、ポーセレンラミネートベニア ダイレクトベニア はいい結果が得られますが、通常歯を削らなければならないうえ、治療費も高額です。(補綴修復治療の項をご覧下さい。)そこで、歯のマニキュアと補綴修復治療の中間的な治療法としてパーマネントマニキュアがあります。耐久性は歯のマニキュアが1ヶ月程度なのに対し、 パーマネントマニキュアには 数年間の耐久性があります。定期的なメンテナンスを行えばさらに長持ちします。補修もできます。そして塗りムラもなく、歯のマニキュアよりもずっと美しい仕上がりになります。マニキュアをご希望の方にはパーマネントマニキュアをお勧めします。

テトラサイクリンによる変色歯にパーマネントマニキュアを塗ったところです。ポーセレンラミネートベニアやダイレクトベニアの美しさにはかないませんが、比較的低料金で改善でき、数年以上の耐久性があります。もちろん歯も削りません。色は数種類の中から選んでいただけます。

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