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自分の歯が少なくなってしまった人は、歯が多い人に比べ、心臓疾患で死亡するリスクが大幅に高い――。このような研究結果を、スウェーデンの研究チームが12日、歯周病学専門誌「Journal of Periodontology」に発表した。
研究チームのアンダーシュ・ホルムルンド(Anders Holmlund)氏はAFPに対し、「心臓血管疾患、とりわけ冠動脈性心疾患は、歯の本数と密接に関係している」と述べた上で、「同じ年齢、同じ性別で比較した場合、自分の歯が10本未満しか残っていない人が冠動脈性心疾患で死亡するリスクは、残っている自分の歯が25本を超える人の7倍に上る」と語った。
この15年で、口腔衛生と心臓血管疾患との関連性を指摘する研究が数多く発表されてきたが、ホルムルンド氏らによる研究は、心臓血管疾患と歯の本数との直接的な関連性を示したものだ。
研究では、男女7674人を平均12年にわたって調査した。調査対象者のほとんどが歯周病にかかっていた。調査期間中に死亡した629人の死因を調べた結果、299人の死因が心臓血管疾患だった。
ホルムルンド氏によると、口内や歯周での感染症は体循環系に波及し、軽度の慢性炎症を引き起こすため、歯の本数と心臓疾患の間に関係が出てくるのだという。軽度の慢性炎症は、心臓発作や心臓血管疾患のリスク要因として知られている。
ホルムルンド氏は、自分の歯の本数はその人が生涯にどのくらい慢性炎症にさらされてきたのかを示している可能性があるとしている。