骨粗鬆症とインプラント その1

インプラント治療の時、患者さん骨密度は非常に重要な要因となります。たとえば骨粗鬆症という病気は骨がスカスカになる病気で、インプラント治療の適応とは言いにくくなります。

ここで骨粗鬆症について少し記載しましょう。

骨強度は骨量と骨質によって決まります。 骨量とはカルシウム結晶の密度:骨密度でわかる部分 骨質とはコラーゲン架橋の強さ:骨密度ではわからない部分です。 ビルに例えると、骨量はコンクリート。骨質は鉄筋に当たります。ここで、骨の代謝について書きます。

骨の代謝とは、古くなった骨を破骨細胞が見つけ出し破壊します。その結果、その構成成分であるカルシウムやコラーゲンが血中に溶けだし、その刺激を受けた骨芽細胞が破壊された部分に集まってコラーゲンを分泌してこれにカルシウム結晶が沈着することで新しい骨を作るという一連の流れのことです。これは骨のリモデリングとも言います。

骨粗しょう症とは、この骨代謝において、破骨細胞が骨を破壊する量の方が、骨芽細胞が新しい骨を作る量よりも大きい状態であり、結果的に骨が破壊されるばかりで、新しい骨ができないので骨量が低下し、スカスカになる疾患です。

発症リスクとしては、コルチゾール、血糖値、甲状腺ホルモン、卵胞刺激ホルモンなどの高値、エストロゲン、テストステロン、ビタミンD3,ビタミンCなどの低値が挙げられています。

強い骨を維持するためには、骨粗しょう症の発症リスクをコントロールして骨量を維持するとともに、骨量を低下させない取り組みが重要ですし、高血糖や酸化ストレスがAGEs(糖化終末産物)を上昇させ、コラーゲン架橋を劣化させることがわかっています。ですから骨質糖化のコントロールが重要ともいえます。



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