赤ちゃんをむし歯にさせないために

赤ちゃんをむし歯にさせないために

赤ちゃんのむし歯は、実は周りの大人のお口の中の健康状態と深く関係しています。
特に妊娠中から赤ちゃんが生まれた後までのケアが重要です。

今回は、赤ちゃんのむし歯を防ぐために知っておきたいポイントをご紹介します。

妊娠中にできるむし歯予防

妊娠中の歯のケアは、赤ちゃんの将来のむし歯予防にもつながります。
次の3つのポイントを意識しましょう。

  1. きちんと歯みがきをしましょう
  2. 積極的にキシリトールを摂取しましょう
  3. 歯科医院で定期的にクリーニングを受けましょう

きちんと歯磨きをする

妊娠中はホルモンバランスの変化で歯ぐきの炎症を起こしやすくなります。
毎日の歯磨きを丁寧に行い、プラークをしっかり取り除きましょう。

積極的にキシリトールを摂取する

キシリトールにはむし歯の原因菌であるミュータンス菌を減らす効果があります。
歯科医院で販売されているキシリトール100%のガムやタブレットがおすすめです。
特にガムの場合、1回に1gのキシリトールを含むものを1日5回以上、5分以上噛むことが理想的です。
コンビニやドラッグストアで購入する場合もキシリトールの含有量を確認し、必ず「シュガーレス」を選びましょう。

歯科医院で定期的にクリーニングを受ける

妊娠中も歯科医院での定期的なクリーニングを欠かさないようにしましょう。
歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルケアで、むし歯や歯周病のリスクを軽減できます。

赤ちゃんが生まれてからの注意点

赤ちゃんが生まれた後も、大人の行動が赤ちゃんのむし歯予防に影響を与えます。
特に、生後1歳6ヶ月から2歳7ヶ月ごろは、むし歯菌に感染しやすい時期なので注意が必要です。

  • 食べ物の口移しはやめましょう
  • 食べ物をフーフーする
  • スキンシップ
  • 同じスポンジで食器を洗う

ミュータンス菌は唾液を介して感染する

むし歯菌であるミュータンス菌は、空気感染することはありません。
しかし、大人の唾液が赤ちゃんに伝わることで感染します。
そのため、食べ物の口移しや同じスプーンを使うことは避けましょう。

食べ物をフーフーして冷ますのはOK

食べ物を冷ますために「フーフー」と息を吹きかける行為や、適度なスキンシップ、同じスポンジで食器を洗うことは問題ありません。
むし歯菌感染のリスクを高める行為とそうでない行為を理解し、安心して育児を楽しみましょう。

まとめ

赤ちゃんのむし歯予防は、周囲の大人の健康的な生活習慣と密接に関係しています。
妊娠中から積極的にキシリトールを取り入れ、定期的にクリーニングを受けましょう。
また、赤ちゃんが生まれた後は唾液を介した感染を防ぐ行動を心がけることが重要です。
赤ちゃんの健やかな成長を守るために、大人ができる工夫をぜひ実践してみてください。

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